外壁塗装の基礎知識 塗料グレード比較

外壁塗装の塗料グレード比較ガイド

ウレタン・シリコン・ラジカル制御・フッ素・無機の5グレードを、耐用年数・㎡単価・30坪(外壁約120㎡)の総額目安で比較。失敗しない塗料の選び方まで解説します。価格はすべて目安です。

監修:Know-vance Gaiheki 編集部 取材形式:公式サイト・公開資料・取材 最終確認日:2026年6月2日
SECTION 01

塗料グレード比較表

戸建て30坪(外壁約120㎡)・外壁塗装のみの目安です。屋根を同時に塗る場合は+20〜40万円程度が目安となります。

グレード耐用年数の目安㎡単価の目安30坪の総額目安
ウレタン7〜10年1,700〜2,500円約60〜90万円
シリコン 標準10〜13年2,300〜3,500円約80〜120万円
ラジカル制御12〜15年2,500〜4,000円約90〜130万円
フッ素15〜20年3,500〜5,000円約110〜160万円
無機20〜25年4,500〜6,000円約130〜180万円

※ 価格・耐用年数はすべて一般的な目安です。外壁面積・劣化状況・足場・高圧洗浄・下地補修・付帯部・屋根同時施工などで変動します。正確な金額は現地調査後の見積書でご確認ください。

SECTION 02

各グレードの特徴

ウレタン

コスト重視
耐用年数:7〜10年 ㎡単価:1,700〜2,500円 30坪:約60〜90万円

価格が抑えめで、付帯部(雨樋・破風など)の塗り分けにも使いやすい塗料です。耐用年数は短めのため、短い周期で塗り替える前提の方や、付帯部向けに選ばれます。

シリコン

標準・人気
耐用年数:10〜13年 ㎡単価:2,300〜3,500円 30坪:約80〜120万円

価格と耐久性のバランスがよく、外壁塗装で最も多く使われている標準グレードです。迷ったらまず比較対象に入れたい塗料で、製品の選択肢も豊富です。

ラジカル制御

耐久バランス
耐用年数:12〜15年 ㎡単価:2,500〜4,000円 30坪:約90〜130万円

シリコンの上位に位置づけられる比較的新しいグレードで、チョーキング(白い粉)の原因となる劣化を抑える設計です。コストを抑えつつ耐久性を一段高めたい場合に検討されます。

フッ素

高耐久
耐用年数:15〜20年 ㎡単価:3,500〜5,000円 30坪:約110〜160万円

耐候性が高く、塗り替え周期を長くしたい方に選ばれる高耐久グレードです。初期費用は上がりますが、長い目で見たメンテナンス回数の削減を重視する場合に向きます。

無機

最上位
耐用年数:20〜25年 ㎡単価:4,500〜6,000円 30坪:約130〜180万円

無機成分を多く含み、紫外線による劣化に強いとされる最上位クラスのグレードです。塗り替え回数を最小限にしたい長期居住の戸建てなどで検討されます。

SECTION 03

塗料の選び方 4つの視点

POINT 01

住み続ける年数で選ぶ

あと何年その家に住むかで、最適なグレードは変わります。長く住むほど高耐久塗料の塗り替え回数削減メリットが効きやすく、短期なら標準グレードで十分なこともあります。

POINT 02

耐用年数と費用のバランス

耐用年数が長い塗料ほど㎡単価は上がります。「総額の安さ」だけでなく「1年あたりの費用(総額 ÷ 耐用年数の目安)」で比べると、グレード差を判断しやすくなります。

POINT 03

外壁材・立地との相性

紫外線が強い地域や沿岸部(塩害)など、立地によって劣化要因が異なります。外壁材の種類とあわせて、適した塗料を業者に相談しましょう。

POINT 04

同じ条件で相見積もりを取る

塗料グレード・塗布回数(下塗り+中塗り+上塗り)・施工面積をそろえて、3社程度から相見積もりを取り比較するのが基本です。

SECTION 04

よくある質問

Q 結局どの塗料を選べばよいですか?
住み続ける年数・予算・外壁材によって最適解は変わります。価格と耐久性のバランスから、まずは標準グレードのシリコンを比較の基準に置き、長く住む・塗り替え回数を減らしたい場合はラジカル制御やフッ素、無機を検討するのが一般的です。最終的には複数業者の提案を相見積もりで比較して判断しましょう。
Q ㎡単価の「目安」はどのくらい当てになりますか?
本ページの㎡単価・総額はあくまで一般的な目安です。実際の費用は外壁面積・劣化状況・足場・下地補修・付帯部・屋根の同時施工などで変動します。正確な金額は現地調査を受けたうえでの見積書でご確認ください。
Q 耐用年数が長い塗料なら塗り替えは不要になりますか?
耐用年数はあくまで目安で、立地や施工品質、メンテナンス状況により前後します。「メンテナンスフリー」「半永久」といった表現は実態と異なるため、定期的な点検は前提と考えてください。
Q 屋根も一緒に塗ると費用はどう変わりますか?
屋根塗装を同時に行うと、外壁のみの場合に比べて+20〜40万円程度が目安です。足場を共有できるため、別々に行うより足場代を節約できる利点があります。
Q 安い塗料と高い塗料、どちらが得ですか?
一概には言えません。初期費用は安いグレードが有利ですが、耐用年数が短いと塗り替え回数が増えます。住む年数に対して「1年あたりの費用」で比較すると、ご自身にとっての損得を判断しやすくなります。