外壁塗装の基礎知識
外壁材別
外壁材別の塗装ガイド
サイディング・モルタル・ALC・タイル・RC(コンクリート)ごとに、塗装の注意点・適した塗料・劣化サインを整理。お住まいの外壁材に合った塗り替えの考え方がわかります。
監修:Know-vance Gaiheki 編集部
最終確認日:2026年6月2日
MATERIAL 01
サイディング(窯業系)
日本の戸建てで最も普及している外壁材。ボードの継ぎ目を埋めるコーキング(シーリング)の劣化が早く出やすいため、塗装と同時にコーキングの打ち替え・増し打ちを検討するのが基本です。
適した塗料・工法
汎用のシリコン・ラジカル制御が中心。意匠性の高いタイル調などはクリヤー塗装(透明)で柄を活かす選択肢も。
主な劣化サイン
- ●コーキングのひび割れ・剥離
- ●チョーキング(白い粉)
- ●反り・浮き
- ●色あせ
MATERIAL 02
モルタル
セメントと砂を練って塗る塗り壁。経年でクラック(ひび割れ)が発生しやすく、ひびからの雨水侵入を防ぐため、下地補修(フィラー・パテ等)を丁寧に行う必要があります。
適した塗料・工法
微弾性フィラーで下地を整えたうえでシリコン等を重ねる。ひび追従性を考慮した塗料・工法が選ばれます。
主な劣化サイン
- ●ヘアークラック(細いひび)
- ●構造クラック(幅の大きいひび)
- ●塗膜の浮き・剥がれ
- ●苔・藻の発生
MATERIAL 03
ALC(軽量気泡コンクリート)
内部に気泡を含み軽量で断熱性が高い一方、吸水しやすい性質があります。防水を切らさないことが重要で、目地のコーキングと防水性の確保が塗装の要点になります。
適した塗料・工法
防水性を重視した塗料。吸い込みが大きいため下塗りを十分に行い、目地処理を確実にします。
主な劣化サイン
- ●目地コーキングの劣化
- ●パネル表面の塗膜劣化
- ●吸水によるシミ・膨れ
- ●ひび割れ
MATERIAL 04
タイル
タイル自体は塗装不要なことが多く、メンテナンスは目地やコーキング、浮きの補修が中心です。安易に全面塗装すると風合いを損なうため、状態に応じた判断が必要です。
適した塗料・工法
原則は目地・コーキング補修と洗浄が中心。塗装する場合はタイル用のクリヤー等、専用材を用います。
主な劣化サイン
- ●タイルの浮き・剥落
- ●目地の劣化・ひび
- ●白華(エフロレッセンス)
- ●コーキングの劣化
MATERIAL 05
RC(コンクリート打ち放し)
コンクリート躯体をそのまま見せる仕上げ。中性化やひび割れからの雨水・鉄筋への影響を抑えることが重要で、打ち放しの意匠を残す撥水・防水処理が選ばれることもあります。
適した塗料・工法
意匠を残すなら撥水・浸透性の防水材。塗りつぶす場合は下地調整のうえ防水形の塗料を用います。
主な劣化サイン
- ●ひび割れ・爆裂
- ●中性化のサイン
- ●鉄筋の露出・錆汁
- ●撥水性の低下
FAQ
よくある質問
Q 自分の家の外壁材がどれか分かりません。
築年数や図面、施工時の仕様書で確認できる場合があります。判別が難しいときは、現地調査の際に業者へ確認してもらうのが確実です。外壁材によって適した塗料や工法、コーキングの要否が変わるため、最初に把握しておくと見積もりの比較がしやすくなります。
Q コーキング(シーリング)の打ち替えは必要ですか?
サイディングやALCなど目地のある外壁材では、塗装と同じタイミングでコーキングの打ち替え・増し打ちを行うのが一般的です。コーキングだけ劣化したまま塗装すると、そこから雨水が入り早期劣化の原因になります。見積書に含まれているか確認しましょう。
Q タイルの家でも塗装は必要ですか?
タイル自体は塗り替え不要なことが多く、メンテナンスは目地・コーキングの補修や浮きの確認が中心です。全面塗装が必ずしも適切とは限らないため、状態を診断したうえで必要な工事を見極めましょう。
Q 外壁材によって費用は変わりますか?
同じ塗料グレードでも、下地補修やコーキング、目地処理の量によって費用は変わります。モルタルのひび補修やALCの目地処理などが多いほど工程が増えます。費用の詳しい内訳は費用相場ガイドをご覧ください。